New Brand Concept & Logo
- May 1
- 4 min read

ブランドコンセプトとロゴの刷新
私たちの活動は、この春で10年目を迎えました。
ひとつの節目として、ブランドのコンセプトとロゴを改めて見直し、刷新することにしました。
振り返れば、東京から富山へと拠点を移したことが、すべての始まりでした。そこで出会ったのが、役目を終え、静かに手放されていく古家具たちです。本来であれば、まだ使えるにも関わらず、価値を見出されることなく廃棄されていく現実に、強い違和感を覚えました。
「このままでいいのか?」
その問いが、私たちの活動の原点です。
以来、私たちは古家具と向き合い続け、その価値を再解釈し、新たなかたちとして世の中に送り出してきました。ただ単に修復するのではなく、シンプルな操作(異素材との組み合わせ、燃やすなど)によって、異なる視点を提示する挑戦をしてきました。
そこには、モノの価値とは何かという問いが常にありました。
そして10年という時間を経て、改めて、
私たちは、このブランドを通して何を表現したいのか。
社会に対して、どんな問いを投げかけていきたいのか。
その輪郭は、まだまだ曖昧です。
それでも、今の自分たちなりの現在地として、ひとつの文章にまとめました。

P/OP
brand concept
P/OP – People/Operating system
P/OPとは、システムと自分のあいだに“間”をつくる行為である。
私たちは気づかぬうちに、仕事や慣習、効率や文化といったOSの中で思考している。
P/OPは、PeopleとOperating systemのあいだに「/」を引く。
それは分断ではなく、無自覚に一体化していた思考からいったん距離をとるための線だ。
線が引かれたとき、「これは仕組みがつくった思考だった」と気づく。
その気づきのなかで、
調和は与えられるものではなく、
自ら選び直すものへと変わる。

filter
Notice the filter
私たちは、フィルターをかけて世界を見ている。
filter は、P/OP が引いた線の上で、
その“色眼鏡”を可視化する試みである。
既存の価値観に、
わずかな異色が差し込まれるとき、
私たちは初めて、
自分の違和感に気づく。
評価や判断の前に、ただ観る。
その瞬間、認識はわずかに揺らぎ、
当たり前が静かにほどけていく。

metabolic
99% material 1% metabolic
metabolic は「代謝」を意味する。
生き物が古い細胞を脱ぎ捨てるように、
物質もまた変化する。
“燃やす”ことで、
過去の痕跡を削ぎ落とし、
新しい表層が立ち上がる。
代謝されるのは、わずか1%。
99%の物質は、そのまま残る。
それでも価値は揺らぐ。
価値は物質にあるのか、
それとも認知にあるのか。
metabolic は、その問いを暗に投げかける。

rebear
Born small, growing with us.
rebear は、眠っていた木彫りの熊を、
アーティストの表現によって生まれ変わらせる試みである。
木彫りの熊に込められてきた
「小さく生まれ、大きく育つ」という願いを、
これから育っていく表現へと重ねる。
一体の熊は、
作家の現在地点を宿す器だ。
熊を迎えることは、
完成品を所有することではない。
小さく生まれた表現が
時間をかけて育っていく、
その物語に立ち会うことだから。

Logo
ベースとなる円(O)は、あえて既存のフォントを使わず「正円」として描きました。「正円」は無意識に拠り所としている歴史や安定、構造の象徴です。
そこにスラッシュ(/)を挿し込むことで、既存の構造への静かな干渉や、意味のズレを視覚化。見慣れた形を少し違う角度から捉え直すことで、新しい意味や価値が見えてくるようにしています。
スラッシュの線は中心からわずかにずらし、交差する角も少しだけ落としてなじませることで、既存の構造を壊さず、異なる概念を穏やかに横断し、接続していく『橋』を表現しました。
Special Thanks
本リニューアルにあたり、私たちの10年分の想いと現在地を掬い上げ、
ともに新しいブランドの姿を創り上げてくださったお二人に、
深く敬意を表するとともに、心より感謝申し上げます。
Concept & Copywriting :
シナダ タカシ P/OP CPO(Chief Philosophy Officer)思想精錬担当
Logo Design :
toetiee アーティスト


