Reconstruction Entrance Art for Brillia ist
- Apr 21
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Brillia ist エントランスアート 制作プロジェクト
その土地の記憶を未来へつなぐ、実験的アートプロジェクト。
今回、Brillia ist 門前仲町の建築デザインコンセプトであるBricolage(ブリコラージュ)をテーマにエントランスアートの制作を行いました。
建設過程で生まれた素材を再解釈し、5名のアーティストとともに実験的なものづくりに挑戦しています。
※ブリコラージュは、理論や設計図に基づいて物を作る「設計」とは対照的なもので その場で手に入るもの(要素)を集め、それらをパーツとして何が作れるか試行錯誤 しながら、最終的に新しい物を作ることである。
掘り起こされたレンガと建築端材の再構築
マンション建設の過程で、敷地から掘り起こされた古いレンガと、建設時に生まれた建築端材の木材を素材として活用しました。
通常であれば廃棄されるこれらは、その土地の歴史や建築の過程の象徴です。過去の記憶を内包した素材とアーティストそれぞれの新しい発想を重ねることで、新たな価値を持つ作品として再構築しました。
それは、同マンションが掲げる新旧混成の魅力を引き出すことや、どこまでも自分らしい生き方にこだわる思想とも重なります。
5人のアーティストによる実験的なものづくり
本プロジェクトでは、5名のアーティストが参加。
それぞれが異なる視点から素材と向き合い、実験的な制作を行いました。
AYANO YOSHIZUMI
2014 武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科ガラス専攻卒業
2016 富山ガラス造形研究所造形科卒業
2020 JamFactory Associate Training Program in Glass Studio 修了
2025 フリーランス作家として活動
作品説明
かつて構造物の一部として機能していた煉瓦やガラス。
役目を終え、削げ、欠けたその姿にこそ、計算された素材にはない独自の美しさが宿っています。
本作は、それら「ありあわせ」の欠片たちと即興的に向き合ったブリコラージュです。
設計図のない対話から生まれた、二度とない即興を形にしました。

Megumi Ito
1983年大阪生まれ 3歳から中学3年まで広島県庄原市で育つ。
都会に憧れ高校・大学(大阪芸術大学空間デザイン学科卒業)までを関西で過ごす。2009年にスウェーデンの大学院・木工家具デザイン学科卒業。卒業後はスウェーデンのデザイン事務所にてインターンシップとして就業。帰国後、2018年よりフリーランスの木工デザイナーとして活動を開始。2021年初めて、木工デザイナーとして念願だったイタリア出展が決定し、現在は京都・広島を拠点に木工デザイナーとしての幅を広げて活動中。
作品説明
古材を使って作ったオブジェ。柱だったのか、梁だったのか。解体されて一旦その役目を終えた木材ですが、少し手を加えてオブジェとして生まれ変わりました。手彫りで模様を施し、その上から藍色の墨を少しずつ重ねて染み込ませグラデーションにしています。建物の一部だった頃の跡を残しながらも新しい姿になってもう少し人々の目に触れる存在となってくれたのではないでしょうか。

BOSAOJI 木工作家 駒田雄蔵が手掛ける2021年にスタートした木工インテリアブランド。 「置くだけでオブジェになる」をテーマに、木工旋盤によるろくろ加工で、器や花器・お香立てなどを制作。 2024年に埼玉県三郷市から栃木県栃木市へ拠点を移しギャラリーショップ併設の工房を構え、 店舗・web・卸し販売の他に、全国各地で展示出展やイベント参加などを行う。
作品説明
今回は工事で出た建築端材を再利用しての制作ということで、スティナブルな観点も含め、普通は廃棄されてしまう材料でいかに美しく見せれるか、という点を意識して制作しました。作品は木工旋盤加工ならではのシンメトリーの造形と、BOSAOJIらしい曲線にエッジを加えた基本造形を軸に、材料を観察することで大きな節などの欠点が極力入らないようデザインしています。

Yoshiko Okura
富山県を拠点に、菅(すげ)を素材とした作品制作を行う。
越中福岡の菅笠製作技術保持者として認定を受け、富山の伝統工芸である菅笠文化を背景に、菅の編みや結びの技法を用いながら素材と空間の関係を探る作品を制作。菅という植物素材の文化を手がかりに、境界や静けさといった感覚を現代の道具として再解釈している。
文化財建築「旧宮島村役場」を拠点に活動。
作品説明
KAERU
無骨なレンガと、繊細な菅の縄。茶庭で立ち入りを遠慮いただく作法を伝える「関守石」を、現代のしるしとして再解釈しました。神事にも用いられてきた菅を纏わせた、自分を守るための境界。それは他者を拒絶するためのものではなく、ここからは自分の時間と心を整えるための印です。日常の喧騒をやわらかく遮り、本来の自分に還る場所をつくる。空間の境界をそっと変え、静かな調和をもたらす現代の道具です。

Ayumi Furukawa
1969年 富山県生まれ
1994年 愛知県にて制作
1996年 富山市八尾町にて制作 この年から県内外にて個展、グループ展 など出展
1997年 この年からインスタレーション制作
2017年 氷見市にて制作
2020年 アートユニット「てがかり工作室」 県内外の店舗のオリジナル照明、サイン制作
作品制作
マンションのエントランスに置くということでしたので、人が集う場所→「家」をフォルムイメージとしました。横目に通り過ぎるのはさみしいので、二つの作品のうち一つには近付いて覗き見る小さい仕掛けも施しました。探してもらえると幸いです。

P/OP
今回アーティストのセレクトと共に、私たちも2点、実験的なモノづくりをさせて頂きました。
作品説明
建設の過程で敷地から掘り起こされたレンガと、建築時に生まれた端材を用いて、櫓状のオブジェを制作しました。櫓は、日本の城郭において見張りや防御の拠点として、何かを守るために築かれてきた建築です。一方、今回使用したレンガもまた、かつて建物の基礎として空間や人々の暮らしを支え、守ってきた存在でした。
それぞれに「守る」という役割を持っていた素材を組み合わせ、この建物、そしてここに住まう方々を見守る象徴としてのオブジェを設計しました。

作品説明
metabolicと同じ技法で建築端材を燃やすことでオブジェを制作しました。
metabolic は「代謝」を意味します。“燃やす”ことで、 過去の痕跡を削ぎ落とし、 新しい表層が現れます。ただ燃やすのは1%程度、それなのに価値そのものが変わったように感じます。
私たちは何に価値を感じて、何に価値を感じないのでしょうか。

ブリコラージュから生まれる新しい住まいの価値
その場にある素材や歴史を再構築し、新たな魅力を創造する。今回のBrillia istのプロジェクトは、新旧の魅力を再構築する「ブリコラージュ」的な発想によって生まれました。
均一な空間ではなく、異なる魅力が共存することで生まれる豊かさ。
このエントランスアートによって、Brillia istが掲げる「自分らしく」を体現するディスプレイを目指しました。
東京建物の賃貸マンション「Brillia ist」について
Brillia ist(ブリリア イスト)は、Brilliaブランドで培ったノウハウに、「どこまでも自分らしい生き方にこだわる人」という意味を持つ「ist」という個性を足した東京建物が展開する賃貸マンションブランドです。都市の暮らしと調和する、実用的で色褪せない洗練さと行き届いた安心さを備え、スマートにゆとりを作り出せる快適な居心地を持つ住まいを提供しています。
公式サイト : https://brilliaist.com/

Project Information
クライアント:東京建物株式会社
ディレクション:株式会社家's
制作:各アーティスト、株式会社家's


