
私たちは日々、何をつくっているのでしょうか?
その問いへの私たち自身の答えが、「Deconstruction Furniture(脱構築家具)」です。
Deconstruction Furnitureとは、建築や哲学の分野で広く知られる「デコンストラクション(脱構築)」という思想に着想を得ています。
私たちは家具というオブジェクトを一度その要素や構造にまで分解し、
本質的な価値を再評価したうえで、新たなデザインへと再構築しています。

私たちのブランド「P/OP」は、単に既存の箪笥を修復・再生するのではありません。
箪笥という存在そのものを意図的に解体し、その要素を新たな視点で再構成することで、
これまでにない家具のあり方を追求しています。
例えば、引き出しや扉といった従来の構造を一部省略したり、
本来の用途をあえて逸脱させたりすることで、
従来の機能を超える新しい用途や美的価値を生み出すことを目指しています。
この異質性を帯びた再構築から生まれる家具は、
従来の箪笥のイメージとは異なり、
強烈な視覚的インパクトを持つオブジェとして空間に存在します。

私たちは、伝統的な形態から逸脱しつつも、その家具が持つ文化的背景や歴史を損なうことなく、
新たな文脈や可能性を付与することを目指します。